ベースについて
1.歴史
大正時代に日本で「パチンコ」の原型が登場したと言われています。当初のパチンコは主に子供向けの遊技台で、セーフ穴に入れて景品などがもらえるものでした。
昭和5年
名古屋で初めて正式に遊技台として許可され、大人向けの「パチンコ」となったわけです。
やがてギャンブル性はエスカレートしていき・・・

昭和47年
「チュ-リップ」・「百発皿」・「電動ハンドル」の登場で、人気を不動のものとし

昭和55年
「デジパチ」の登場

平成5年
「CR機」の登場と様々な進化をとげ、そして現在にいたります。
台情報の歴史をみますと、デジパチが登場する以前、アウト・セーフの差玉データのみで釘調整に必要なデータが取れていましたが、アタッカーの登場で出玉が1回で多く払い出せるようになり、差玉データだけでは釘調整に必要なデータが取れなくなりました。そこで、ベースデータがでてきたわけです。
2.通常ベースの考え方
 ベースというデータが現在どのようにして算出されているかというと、
通常時セーフ×100
通常時アウト
という計算式になります。 CR機の場合、セーフの情報を遊技台から取得する事ができるので、遊技台から払い出された時点で コンピュータ上にデータとして上がってくる。よって、上記の計算方法でも誤差は少なく、ほぼ正確なデータといえます。但し、大当終了後の払出の速度が遊技台によって異なるため、この時のセーフの処理方法次第で多少は誤差が発生してきます。 現金機の場合、セーフの情報を補給メーターから取得するため、遊技台の上皿に玉が無くなった時点で玉が追加され、コンピュータ上にデータとして上がってくる。このデータでは遊技台から払い出された玉数との誤差が生じます。補給機の種類(10切、100切、400切等)によって、この誤差が変わりますし、CR機よりも大当終了後のセーフの誤差が大きくなるので、正確なデータとはいえません。例えば、アタッカーの入賞個数が遊技台から出力されたとすると、
(総セーフ-アタッカー入賞個数×アタッカー払出個数-確変中セーフ)×100
通常時アウト
という計算式でベースを算出できます。 現金機の場合、この方法で多少は正確なデータに近づくと思いますが、実際には、大当中に他の入賞口にも玉がはいるので当然誤差が発生します。また、CR機同様に遊技台からセーフの情報が出力されれば、より正確なデータに近づきます。 以上のように、現状ではほぼ正確というレベルでしかベースを算出できませんが、今後、ベースというデータが現在より重要視され、正確さが要求されるようになった場合、どうすれば対処できるかというと、遊技台のすべての入賞口に入った個数の情報を取得する事によって、
通常時の入賞個数×入賞口払出個数100
通常時アウト
という計算式でベースを算出できます。しかし、あくまでも入賞口の情報が取得できた場合の話であって、遊技台に直接配線することができないため、遊技台からこの情報が出力されない限り、不可能です。
3.大当後の遅延について
通常大当終了後に大当の出玉の払出が続きます。遊技台によってその速度が異なり、早い機械では10~20秒程度で払出が終わりますが、遅い機械では2分程度かかる場合があります。このときのセーフ玉をどのように処理するかによって、通常ベース等のデータに誤差が発生してきます。 昔のホールコンピュータでは基板のスイッチ切替等で「10秒」「1分」「2分」というように固定した時間で遅延を処理していました。この方法では機械が入れ替わった時に設定を変更しなければならないし、30~40秒で払い出される機械で「1分」の設定にした場合、払い出された後の約20秒のセーフ玉が大当中の出玉として計算されてしまいます。   そこで、ある一定時間を設定し、この時間内に流れるセーフ玉が通常より多ければ、大当の出玉が続いていると判断し、次の一定時間を設定する。この処理をセーフ玉の流れが通常の状態に戻るまで 繰り返して行うことによって、昔よりも正確に大当の出玉か通常時の出玉かを判断できるようになっています。
4.余ベースの考え方
余ベース・・・通常遊戯の状態で、スタートチャッカー以外の賞球口に入った玉のみのベース
余ベース = 通常時ベース - スタートベース(スタートチャッカーに入った玉のみのベース)
余ベースとスタート回転数との関係を表にまとめました。
サンプルA サンプルB
基盤確率 315 315
初当平均出玉 3600 3600
賞球数 5 5
余ベース 0 5
Sベース 5S 5S
ベース 5S+0 5S+5
スタート入賞数 6.08 5.78
等価交換で10割の営業をする場合、初当での期待できる平均出玉はその基板確率、ここでは315回転スタート回転(入賞)するまでに打ち込む玉数と同じです。また、打ち込み玉とは100発、玉をはじいた場合ベースと同じ数、玉は戻ってきます。そこで100発はじいたときの打ち込み玉は 100-ベースとなります。 ここで、初当平均出玉=315回転させるのに必要な打ち込み玉となり、この式を詳しく説明するとアウト100発に対するスタート入賞数をSとした場合、
初当平均出玉 = アウト100発あたりの打ち込み出玉 × 基板確立 ÷ S
という式になります。
表のスタート入賞数の値はこの計算式を用いて算出しました。
次に実データによる検証したいと思います。
5.変ベースの考え方
周知のことですが、変ベースとは100であれば変動中の玉の増減はありません。それが80であれば100発玉をはじくたびに20発玉が減り、また120であれば100発はじくたびに20発玉が増えます。   最近のCR機の確率変動中の確率は1/60前後であり、まれに400回転以上デジタルをまわすことがあります。 そこで確率変動中はアウト100発で約8回転デジタルが回りますので、400回転の時50分間で(アウト5000発)遊技をしていることになります。 変ベースが80であれば、1分間で20発減るので50分ではトータル約1000発減ります。また、変ベースが120であれば約1000発増えます。 結果、変ベースが100以下の時お客様のせっかくの大当り出玉が変動中にのまれ、不快感を与えてしまいます。また、変ベースが100以上の時は大当出玉以外に玉が増えることであり、そのためスタートチャッカ-の釘を閉め回転数を減らして大当りの回数を減らさなければならないことになります。 変ベースを90~100にするとお客様はキープできるでしょうが、95~100だともっとお客様をキープできると思います。しかしホールの利益は…。 いかに無駄なベースをなくしお客様を維持できるかが今後のホールの課題となるのではないでしょうか。
6.まとめ
各メーカー・各遊技台により、大当りのセーフ玉・大当り後セーフ玉の払い出しの遅延により、コンピュータの処理が大当中・大当以外のどの部分にするかで大きく変わります。
以前は、基板上で遅延の設定(10秒、1分、2分)の区切りでしたが、より正確に玉1つをとらえないといけないと考え、秒単位の設定を設けることにより、正確なベースをだせます。
皆様、今お使いのコンピュータがどのベースを出しているのか、もう1度考えてください。