誤差玉について
1.誤差玉とは
売上玉数-差玉と実際の景品玉数(計数機)の差が誤差玉です。
売上玉数 - 差玉 < 景品玉数 ・・・ マイナス誤差玉
売上玉数 - 差玉 > 景品玉数 ・・・ プラス誤差玉

こぼれ玉なし(表・裏)、アウト・セーフのデータの異常なしであれば、誤差玉は0になります。ただし、現状ホールに玉はこぼれており、プラスの誤差になるのが一般的です。
ひとたび、マイナスの誤差が出ると、メーカーはすぐにお呼びがかかります。
もし、1台だけの不良による誤差玉なら、比較的容易に解決できますが、メーカーが呼ばれる場合、データにほとんど現れていることはなく、不正の心配もでてくるためより深刻です。
また、追求するのが非常に困難な場合が多いのです。
一方、プラスの誤差は多少多くてもそのまま、というホールがあるようです。
これから、より詳しく誤差玉を検証していきましょう。
2.誤差玉の要因と解決法
誤差玉の発生する要因

■機器の不具合による誤差
補給設備・アウトボックス プラス誤差 アウト計数が実玉数より少ない
セーフ計数が実玉数より多い
マイナス誤差 アウト計数が実玉数より多い
セーフ計数が実玉数より少ない
計数機 プラス誤差 ジェットカウンタの計数が実玉数より少ない
マイナス誤差 ジェットカウンタの計数が実玉数より多い
サンド プラス誤差 サンドの売上計数が実際より多い
サンドの払い出しが実玉数より少ない
マイナス誤差 サンドの売上計数が実際より少ない
サンドの払い出しが実玉数より多い
CR機 セーフ信号は台から出力されるので誤差はほとんどありません。
ただし、上皿の裏から玉があふれアウトタンクにこぼれる場合は、 アウト計数が実玉数より多い(マイナス誤差)となります。

あるホールではマイナス10万個の誤差があり、調べてみると補給リミットスイッチの故障で、台を開けるたびに玉がボロボロこぼれているのが数十台あったという例もあります。

■ホールコンピュータの操作ミスにより起こりうる誤差
開店後にクリアされた ほとんどの場合、売上げが少(マイナス誤差)
閉店データの収集が早すぎる ほとんどの場合、景品が少(プラス誤差)

■現金機の開店時と閉店時の裏上皿の玉数による誤差
現金機の場合、セーフ玉は補給機からの玉数であるため、実際の払い出された玉数とは異なる場合が多くあります。
パチンコ台の裏上皿は常に一定量ではないため、開店時と閉店時では上皿の玉数は異なります。

開店時上皿 少 ->閉店時上皿 多 プラス誤差
開店時上皿 多 ->閉店時上皿 少 マイナス誤差

また、コンピュータクリア時刻と補給電源投入時刻が誤差玉に大きく関係しています。
基本的にはコンピュータクリア以降に補給が入るほうが望ましいでしょう。玉圧による垂流し方式の補給では、コンピュータクリア以前(夜間)に補給玉が入るので、マイナス誤差の原因になることがあります。

■運用上の手違いにより起こりうる誤差

□閉店時の保証
玉場からもってくる マイナス誤差
補給機から直接玉を出す(現金機) 誤差なし
補給機から直接玉を出す(CR) マイナス誤差
アタッカーに玉を入れ、台から玉を出す 誤差なし
あらかじめホールで用意した玉を入れる 多少のマイナス誤差

□タバコ、ジュースの玉による販売機
閉店前にジェットカウンタに流す 誤差なし
ジェットカウンタに流さない プラス誤差

□善意の箱などの過去に貯めた玉をジェットカウンタに流す・・・マイナス誤差

□従業員、お客の不正
他店の玉の持ち込み
玉場からの盗難
ジェットカウンタ不正払い出し
サンド売上の着服
閉店前にジェットカウンタに流す
いかなる不正が行われた場合もマイナス誤差が生じます。
台からの不正払い出しは誤差に現れません。

従業員による不正では、コンピュータデータを逆手に取り、サンド売上の着服した後、閉店後すぐに補給を多く出すことにより、マイナス誤差がでないというケースもあるようです。
誤差玉だけで不正を判別するのは無理があります。データを鵜呑みにするのも恐ろしいものです。

■誤差玉を改善する方法
・ホールコンピュータと売上、景品はあっているか?
・ホールコンピュータのクリア時間、最終収集時間は?
・異常な台データは無いか?
・アウト、セーフ玉のこぼれは無いか?
・計数機、サンド払出しの玉数チェック
・アウト、セーフの計数テスト ・不正はないか?

3.誤差玉を考える
誤差玉について、よくあるご質問を例にもう少し深く考えてみましょう。

[疑問点1] プラス誤差なら10000個以上でもOKなの!?
結論から先に言いますと、多すぎると考えものです。(設置台数にもよります) しかし、一般的にはこの程度の誤差玉はOKと考えられています。

どちらが正しいのでしょうか?
まず、原因は不正ではないと言えるでしょう。
また、特定の台でのトラブルでない限りデータ上でも見分けがつかないと思われます。
実際にセーフ、アウトのテストをしてみても異常が見当たらないでしょう。
ここで、ホールに落ちているこぼれ玉が原因であると、かたずけられてしまいがちです。

(検証)実際にホールで検証してみました。
誤差玉 プラス24000個 P台数240台、台あたり100個
ホールコンピュータと売上、景品はあっているか OK
ホールコンピュータのクリア時間、最終収集時間は? OK
おかしな台のデータは無いか? OK
アウト、セーフ玉のこぼれは無いか? 台の裏のアウトこぼれ多少あり
計数機、サンド払出しの玉数チェック OK
アウト、セーフの計数テスト OK
ホールに落ちている玉 1250個

ホールに落ちている玉は1250個と以外に少ない結果でした。
あとの22570個がアウト玉、こぼれ玉だと判明しました。
10台ほどアウトBOXの位置不良があり、これを直すと誤差玉は全体で2250個、台誤差9個とほぼ正常な値になりました。

[疑問点2] プラス300個では少なすぎるの!?
あるホール様で当社のコンピュータにリプレースしていただきました。
以前の誤差玉はプラス10000~20000個あったようで、設置後初日、弊社ホールコンピュータではプラス300個の誤差玉になりました。
しかも安定して300個から多くても1000個の間というすばらしい結果が出ました。
ところが、ホールさんには誤差玉が少なすぎるとデータを信用していただけません...
そこで、前のコンピュータと並列に動作させてみましたが誤差玉はどちらもプラス500個となったのです。
改めて、当社のコンピュータはすばらしいとご評価頂きました。

[疑問点3]少ないマイナスがでるけど不正ではないの!?
あるホールで台当たりの誤差で±10個で安定しているホールがあります。
このホールでのマイナス誤差はなぜ起こるのでしょうか? 検証していきたいと思います。
誤差玉 マイナス2000個 P台数400台、台あたりマイナス5個
ホールコンピュータと売上、景品はあっているか OK
ホールコンピュータのクリア時間、最終収集時間は? OK
おかしな台のデータは無いか? OK
アウト、セーフ玉のこぼれは無いか? OK
計数機、サンド払出しの玉数チェック OK
アウト、セーフの計数テスト OK
ホールに落ちている玉 1250個

実際、ホールに落ちた玉とあわせて3000個~4000個のマイナスとなります。
この段階で原因はわかりません。不正なのでしょうか?
ところが、意外なところに落とし穴がありました。
現金機の開店時と閉店時の裏上皿の玉数による誤差があったのです。

開店時上皿  → 閉店時上皿  ・・・ マイナス誤差

このホールでは、補給が24時間常に入りっぱなしの状態であり、夜間に入ったセーフ玉が、朝にコンピュータクリアされてしまったのです。
閉店後補給を止めるようにし、コンピュータクリア後に補給を入れるようにしたところ、誤差玉は全体でプラス1000個~4000個ぐらいで安定しました。
4.まとめ
台裏の玉こぼれが以外に多いものです
これまで、事例で説明したように、裏のアウトBOX玉こぼれは意外に多いものです。

裏の玉こぼれがなくなれば、台あたり±10個の誤差玉は正常です
前記のように、少ないマイナス誤差も原因がわかっていれば心配はありません。逆に極端に多いプラス誤差を放置しておくほうが問題ではないでしょうか?

台裏の玉こぼれはベース、回転数に影響します
コンピュータのデータは、そのほとんどがアウト玉を元に算出しています。
そのアウト玉が正常にカウントされなければ、データの信頼性が損なわれます。
実際にこのようなことがありました。
50000稼動の台で、アウトBOX玉こぼれが3000個ありました。50000稼動しているので、一見、玉こぼれはないと考えられます。
ベースも平均40前後の機種なので、43程度でした。この場合、大半の釘師さんもそうだと思いますが、他より多少高いので釘をしめていきました。
この結果どうなるかは、容易に推測できます・・・。

プラス10000個の誤差玉を無くすと、年間約1000万円をお客様に還元できるのではないでしょうか?
モノは考えようです。プラスの誤差玉はお客様に負担してもらっているということです。
計算すると、プラス10000個の誤差は、金額にして40000円。年間で計算すると実に1000万円もの金額をお客様に負担してもらっていると言うことではないでしょうか?

ここまで誤差玉について考えてきました。 もう1度、チェックをされてみてはいかがでしょうか。